【23卒採用】内定者フォロー事例集!

今回の記事では内定者フォローについて、各社の事例をご紹介します! 実際にフォローを受けた学生がどう思ったのか?インタビュー内容も併せて解説しております。


こんにちは。type就活事務局です。


前回の記事にて、「接点数の最大化」が内定辞退を防ぐ上で効果的である、ということをお伝えいたしました。
※参考※23卒採用】本選考における内定辞退を減らすには?就活生のリアルな本音

今回は、各社が行っている「内定者フォロー」について、具体的な内容をとともにお伝えいたします!内定辞退を防ぐため、各社がどのような工夫をしているのか、人事担当者様の参考にしていただければ幸いです。

 

皆さんは、内定者フォローをどのように行われていますか?
売り手市場に移行しつつある今、一人の学生が複数内定を所持することも珍しくありません。また承諾後辞退というケースも多く見られるようになりました。

選考段階で志望度を高め承諾してもらえれば、承諾後辞退のリスクを下げることも可能ですが、オンライン面接が普及し、学生の行動数が増加している今、学生に「自社を選んでもらうこと」の難易度は上がっています。

あるアンケートでは、内定承諾のポイントに「企業の内定者フォローの内容や充実度」と回答した学生もいます。このように、内定者フォローの重要性は高まっているといえるでしょう。

自社の内定者フォロー施策は他社と比較して充実しているのか、接点数は適切なのか?
今回は、各社の事例をご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。


 

内定辞退の現状

マイナビの調査によると、10月時点で内定を保持している22卒学生は全体の8割にのぼります。
その一方で、15%の学生が10月1日時点でもなお、内定辞退を伝えていないとアンケートに回答しています。

内定式前に辞退する学生がほとんどですが、その一方で内定式後に自体をしている学生がいることも事実です。内定辞退をせずにいる理由として


・就職すべきか、進学か、留学か、進路に悩んでいる

・複数内定を所持しており、内定先を1つに選べない
・キープしたうえで就職活動を継続したい
・内定先からよりよい条件を引き出したい

などが挙げられます。

内定者によって悩んでいるポイントは様々ですが、「この会社に就職をするという意思決定ができない」状態であり、「志望度が高まっていない」ことが要因です。

採用人数にもよりますが、学生一人ひとりに対して手厚くフォローすることは物理的に難しい部分もあるかと思います。

そこで、各社がどのような内定者フォローをして志望度を上げているのか、また志望度を上げきれなかったのか、を見ていきましょう。

 

 

内定者フォロー実例集

ここからは2022年入社予定の内定者に対して、「どんな企業」が「どうやって・どのくらいコンタクトを取っているのか」についてヒアリングした結果をまとめております。

 

<コンサル業界>

A社:総合コンサル
パートナーによる講演会やセクターの説明会を複数回(計10回程度)実施

■入社を決めた学生
「話を聞くごとに、業務のイメージが増し、志望度が増した。」

■辞退した学生
「もともと辞退しようと思っていましたが、話自体は非常に有益だったため、できるだけ内定辞退を伸ばして、話を聞きました」

B社:ITコンサル
内定者アドバイザー、資格試験勉強サイト提供、座談会社員交流会の開催、内定者課題

■入社を決めた学生
「他の内定先と比べても手厚く、社員を大事にしようとしていることが感じられた。アドバイザーが複数内定を持っているであろうことを見越してフラットに相談に乗ってくれたため好感を持てた」

 

<総合商社>

C社:財閥系総合商社
資格用のテキストと問題集を配布

■入社を決めた学生
「元々商社に生きたかったから内定者へのフォローはあまり関係ないと感じているが。他の業界の内定者と話すと手薄いなとは感じる。」

 

<大手IT企業>

D社:大手SIer
内定者同士の自主的な交流会を促進(内定者プロジェクト)

■入社を決めた学生
「とてもありがたい!社員発信ではなく、内定者プロジェクトが多く、参加に壁も無く、入社前に絆ができるため、辞退は考えにくくなった。」

■辞退した学生
「正直入社後のイメージは湧かなかった。内定者が多く、1人1人を見ている印象は薄かった。また日系最大手という事もあり、自分を見られている感覚は小さかった。」

 

<メーカー>

E社:大手自動車メーカー
内定者座談会、社員パネルディスカッション、キャリアパスワークシート作成、グロービスフレッシャーズ等希望者への学習サイト提供

■入社を決めた学生
「手厚いと感じている。全員同じようなプログラムというわけではなく、熱意に沿って用意がされていて、すごく助かった。」

F社:大手重工業メーカー
内定者プロジェクト(1か月程度チーム制度で)、社員座談会

■入社を決めた学生
「内定者プロジェクトが楽しすぎて、入社の決意が早期に固まった。だた、今振り返ると、実際は全国転勤で同期とはほとんど会わないにも関わらず楽しさが優先し、「他社という選択肢は見えなくなっていたな」とも分析しています」


 

<ベンチャー>

G社:ITメガベンチャー
内定者アルバイト(リモートも可能だが、業務レベルによっては東京へ)、社員との1on1複数回

■入社を決めた学生
「内定者バイトが厳しすぎて、他の会社の選択肢を考えることが出来なかった。しかし、その分面接でも志望度を問われていたと感じるので、後悔は一切していない。」


 

ヒアリング結果よりわかること

様々な業界の内定者に調査した結果、業界ごとにかなり異なる施策を行っており、内定者が受ける印象も様々でした。

特に「社員を大事にしている」「内定者同士の繋がり」が重要なキーワードになっています。

一方、「財閥系総合商社」のような、学生からも人気の企業はそれほど手厚く内定者フォローを行っていないということも判明しました。
企業によってフォロー施策が分かれており、これが他社との差別化ポイントにもなりえます。「内定者フォロー」によって志望度を高めることで自社に振り向いてもらうことも可能でしょう。

内定者の不安を可能な限り減らし、求めているポイントを見定めフォローしていくことが自社への志望度を高め、辞退を防ぐ効果的な施策といえます。

 

 

まとめ

内定者フォローというと対面で行うことが効果的だと思いがちですが、22卒内定者の話を聞くとオンライン・オフライン関係なく、「自分がその会社にとって必要とされているか」「自分が入社する会社として適切か」を見極めているように感じます。

オンラインが一般化することで接点を持ちやすくなっていると思いますので、従来の方式にとらわれることなく内定者フォローを行っていくことが重要です。

予期しない内定辞退を防ぐためにも、自社の内定者フォロー施策についても、もう一度考えてみてはいかがでしょうか?

ぜひ今回の記事が参考になりますと幸いです。

 

 

 

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