【24卒秋冬インターン設計】追加の母集団形成・学生との接点確保を実現するためには?23卒インタビューと事例集から解説!
秋以降のインターンシップは、学生の志望度向上や新たな母集団形成に非常に効果的です。 また、秋~年内に開催するインターンは学生との接点を確保するために重要な施策となります。今回の記事では学生のリアルな声を踏まえて、秋以降にインターンを開催する有用性及びその設計方法についてご説明してまいります!
こんにちは!type就活事務局です。
インターンに参加する学生が年々増加している中、サマーインターンシップを開催されている企業様も多いのではないでしょうか?同時に、秋冬以降に向けたインターンの設計を並行して進めている方もいらっしゃることかと思います。
秋以降のインターンは、学生の志望度向上や新たな母集団形成を行う上で非常に効果的です。
近年インターンシップ応募数が年明けに低下していくことからも、秋~年内に開催するインターンは学生との接点を確保するための重要な施策となります。
そのため、今回は『秋以降の追加の母集団形成』『夏季インターンシップ後の学生の繋ぎ止め』を実現したいと考えていらっしゃる採用担当者の皆さまに、下記内容をお届けします。
◎24卒の動向及び今後の予想
◎秋冬インターンに参加した23卒の本音
・応募理由、参加理由
・参加の際に大変だったこと
・就職活動に与えた影響
・秋以降のインターンに対する不満と期待
◎秋冬インターン事例紹介
学生のリアルな声をふまえて、秋以降にインターンを開催する有効性及びその設計方法について説明してまいります
秋以降インターンの参加率は高い
マイナビキャリアリサーチLabが23卒就活生を対象に実施した調査では、年内にインターンシップに応募/参加した経験がある学生はいずれも高い割合を占めました。秋以降の10-12月においては、応募した経験がある学生は87.6%〜93.7%、参加経験がある学生は78.0%〜85.7%までにのぼります(注1)。
また、株式会社学情による調査では、大学3年生の9月以降に初めてインターンシップに参加した学生が全体の33.4%を占めました(注2)。これらのことから、秋以降にインターンシップに応募/参加する学生は依然として多いことがうかがえます。
夏以前に就職活動を開始した学生は、夏のインターンシップに参加し志望業界をある程度絞り始めているため、秋以降は企業研究や志望先確立のためにインターンシップに参加します。早期から行動する学生にとって、秋以降のインターンは志望企業を増やす機会でもあります。
一方で、秋以降に就職活動を開始した学生は、夏の学生同様、志望業界を選定することを目的にインターンシップに参加する傾向にあります。そのため、双方の学生のニーズを満たすことができるインターン設計が望まれます。
注1:マイナビCAREER RESERCH LAP『2023年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(12月)』
注2:あさがくナビによる就職活動に関するインターネットアンケート
秋以降のインターン、参加意欲がある24卒は93%
株式会社RECCOOの調査では、「秋冬インターンに参加したい」と回答した22卒学生は99,2%にものぼり、「秋冬インターンが内定承諾先と接点を持ったきっかけである」と回答した21卒学生は全体の3割を占めました(注3)。このことからも、秋冬インターンの開催が内定承諾に繋がる実態がうかがえます。
さらに、type就活がTwitter上で24卒東大生/慶應生/早稲田生計122名を対象に実施したアンケート結果では、約93%の学生が「秋冬インターンに参加したい/参加する」「おそらく参加する」と回答しています。
24卒学生の多くが秋以降に開催されるインターンへ参加したいと考えていることから、インターンの内容が新たな母集団形成や学生の繋ぎ止めを左右すると予想されます。
注3:株式会社RECCOO『就職活動の状況についてのアンケート調査』
23卒インタビュー結果
続いて、23卒type就活インターン生を対象に実施したインタビューの結果です。
■どのような企業の秋冬インターンに応募しましたか?
・志望業界
・志望企業の競合他社
・夏インターンを実施していなかった企業
・夏インターンで魅力的に感じた企業
・スカウトアプリ経由でスカウトをもらい、新たに知りたいと感じた企業
志望業界だけでなく、同業界の競合他社やこれまで関心がなかった企業のインターンにも応募していることが特徴的です。
■応募理由、参加理由はなんですか?
・他社比較をするため
・志望業界の中には夏インターンが少ない業界もあったので、業界を知りたかった
・企業理解、業務理解をさらに深めるため
・社員の話を聞く機会を増やしたかったため
・自分の視野をまだまだ広げたかったから
・やる気のアピールのため
・選考優遇と早期内定を狙ってはいた
秋冬インターンに『さらなる企業理解と業務理解』を期待している回答が目立ちました。志望業界/企業を念頭にインターンへ参加しながら、他の業界や企業の情報も収集していたようです。また、「秋冬インターンは夏インターンよりも本選考への直結度合いが高いイメージがある」といった回答も得られたことから、選考直結度が重視される傾向もあります。
■応募理由、参加理由はなんですか?
・冬に試験があったため、勉強との両立を図るのが難しかった
・夏はどの企業も同じ時期にES〆切があり同じ時期に開催するという感じでしたが、秋以降はそれがばらばらになるので、〆切を忘れがちになったり、授業と開催日程が被って応募できなかったりということがありました
・家の事情で忙しくなってしまい、想定していたほど参加することができなかった
学業との両立に苦労したという声が多かったです。学生にとって、秋冬は特に講義や試験が多いことから、柔軟な日程・形式の設定が望ましいと考えられます。
■秋以降のインターン参加は就職活動にどのような影響がありましたか
・夏インターンで網羅できなかった業界にも視野を広げることができました
・ある程度業界を絞って参加したため、企業の比較を細かいレベルで行えた
・新たに関心がある業界や企業に出会うことができた
・秋インターンに参加した企業から内定をいただけました
秋冬インターンは学生が新たな志望企業を定めることにつながるだけでなく、企業研究面にも良い影響を与えることがうかがえます。
■秋以降のインターンに対する不満や期待は何ですか
・夏より志望度の高い学生が抽出されている感じがしたので、実際に働くうえでのキャリアなど具体的で深い質問がたくさんできると感じました。
・私が経験したものは、仕事体験よりも、社員と交流する機会を増やすというような、いわゆる名前だけのインターンが多かったように感じます。特に悪いことだとは思いませんが、インターンだと思って参加すると違和感がありました。
・コロナ禍ということもあったが、対面のイベントが少なかったことはやや不満だった。
・夏のインターンでは職種について詳しく聞くことが出来なかったが、11月のインターンでは社員さんから業務内容について教えていただけた。業務に対する理解を深められたことで、志望度がさらに上がった。
秋冬インターン設計のポイント
学生のリアルな声に基づくと、秋以降インターンの設計におけるポイントは下記の通りとなります。
秋冬インターン事例紹介
最後に、実際に23卒学生が参加した秋以降開催のインターンについてご紹介いたします。
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共通点として、業務体験や社員との交流、講義プログラムによって学生が入社後のイメージをつけやすい構成となっていることが挙げられます。柔軟な日程/参加形式設定も特徴的です。さらに、選抜型インターンによる「特別感」が挙げられていたことも印象的でした。
これらの要素を秋以降のインターンに盛り込むことによって、学生の志望度向上に成功しています。
まとめ
年明けのインターン応募率低下、また、秋以降のインターンが内定承諾へ繋がった事例が多く存在することから、秋~年内のインターン開催が追加の母集団形成や学生との接点確保のためのポイントとなります。
効果的なインターンを秋以降に開催するためには、学生の参加理由である『さらなる企業理解と業務理解』や『新たな志望企業の選定』を鑑みて、『学生が入社後のイメージをつけやすいプログラム』を内容に取り入れるべきであると考えられます。
今回の記事が採用にお役立てますと幸いです。
また、type就活では秋以降のインターン母集団形成をサポートしています。
今後の母集団を増やしたい、などございましたらぜひご相談ください。
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