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【最新動向】学生は何のSNSを使って情報収集しているの?就活生が企業アカウントに求めるのは「会社の雰囲気」

作成者: type就活イベント事務局|Jun 20, 2023 9:50:22 AM

こんにちは、type就活事務局です。

採用において、使用されることが多くなったSNS。
就活生向けに自社情報を発信している採用担当者の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
特にZ世代と呼ばれる今の学生たちは「タイパ」を重視しているとも言われており、効率的に情報収集ができるSNSと就活は非常に親和性が高いといえます。


この記事では、データから就活生のSNS利用最新動向を読み解き、インタビュー調査から就活生の企業SNS運用に対する本音をご紹介します。具体的には、下記内容を解説いたします。

◆就活時期別・24卒が最も使用したSNS
◆24卒文系理系学生別・最も利用されたSNS
◆就活生が企業SNSに求めるものとは
◆就活生が好印象 / 悪印象を抱く企業SNSアカウントの特徴

前半のデータ調査では、「1:サマーインターンシップ時期」「2:サマーインターンシップ後」に分け、それぞれの時期に活動している学生がどのようなSNSを使用しているのかを明らかにします。

後半のアンケート調査では、就活生の率直な意見をありのまま掲載していますので、是非ご覧ください。


 

24卒・SNS利用最新動向

今回のアンケート対象は、
1:2022年2月~5月に開催した24卒対象のイベント参加学生(合計374名)
2:2022年9月~11月に開催した24卒対象のイベント参加学生(合計282名)

就活が本格化するにつれ、就活生が利用するSNSがどのように変化したのかに着目し、効果的なアプローチ方法を検討します。

 

就活の情報収集で利用するSNS、秋以降はInstagramが増加

24卒学生が就職活動で「情報収集」のために使用していたSNSとして、最も多く挙げられていたのが『Twitter』『Instagram』でした。
どちらもメジャーなSNSであるため、情報収集が行いやすく就活でも積極的に利用されていることがうかがえます。

また、どちらのSNSにおいても『#24卒と繋がりたい 』といったタグによる就活生同士の交流が盛んであり、早い時期から動き始める学生の多くが利用しています。
Twitterにおいては、24卒に限らず、25卒や26卒のアカウントも多く見受けられます(2023年2月時点)。

さらに、秋頃に就活している / 就活を始めた学生においては、Twitterは全体の39%と早期層と比較しても使用割合があまり変わらなかった一方で、Instagramの割合は6ポイント上がっています。
このことから、秋以降はInstagramを利用する就活生が増えることが予測されます。
秋以降にInstagram利用が増加する原因としては、「投稿形式の違い」が想定されます。

 

TwitterとInstagramの違い

Twitterの特徴として、文章メインで気軽に情報を発信できることが挙げられます。そのため就活生にとって、「周囲の就活生のリアルな動向が掴みやすい」という利点があります。しかしチャットや掲示板のイメージに近いため、企業情報といった公式な情報を入手するために使用する就活生は少ないと考えられます。

一方、Instagramは写真や画像ベースで内容が重厚な投稿で構成されているため、ブログのイメージに近いことが特徴です。そのため就活生個人の情報よりも、「就活生向けに就活情報を発信する企業アカウント」や「就活サポートアカウント」が多数みられます。また、秋頃から選考情報等を本格的に発信し始める企業が多いため、その情報を収集するためにInstagramを利用することが増えると考えられます。

以上により、SNSを使用して就活生へ情報発信を行う際は、TwitterおよびInstagramを利用することで、多くの就活生へアプローチできることがうかがえます。

どちらのSNSも早期から動く学生が多く利用していますが、秋以降はInstagramを使用する学生が増加するため、時期に合わせて柔軟に使い分けることも効果的であると考えられます。

 

時期別・文系理系学生が利用するSNS

続いて、24卒が使用しているSNSを文理別に集計しました。

まず2-5月時点で就活している動き出しが早い学生に関しては、文系学生理系学生ともに『Twitter』がと、最も使用されているSNSとなりました。
特に文系学生においては、2位のInstagramと比較して10ポイント以上の差が生じています。

早くから就活を始める学生に多い特徴として、下記の通り挙げられます。
・上位校 / 優秀層の学生 ※1
・夏インターンシップの情報を積極的に収集している学生
・本選考時期が早い業界(例:コンサル、IT)を志望する学生
※参照1 みんなの採用部『上位校学生を採用するために企業が活用しているサービスをご紹介!』


よって、自社の採用ターゲットが上記学生の特徴に当てはまる場合、情報発信用SNSとしてTwitterを使用するのが最も効果的であると考えられます。

これに対して、9-11月時点に就活している / 就活を始めた文系学生は、Instagramを最も使用しています。2-5月の「動き出しが早い学生」と比較すると、秋以降にInstagramを使用する文系学生が増えることが考えられます。

また、理系学生においてはInstagramの使用割合増加自体があまり見られず、全体的にTwitteとLINEオープンチャットを使用する割合が増えています。

これらの結果を鑑みた際、動き出しが早い学生および理系学生に対しては、Twitterを使用した方が効果的であることがうかがえます。

 

企業のSNS運用に対する学生のホンネ


続いて、就活×SNSについてアンケート調査を実施しました。
学生による率直な意見が多く寄せられました。

 

就活生がSNSで知りたい情報は「会社の雰囲気」

『就活でSNSを使用する際、企業から得たいと思う情報は何ですか?』という問いに対して、下記の回答が得られました。


◎会社の雰囲気といったカジュアルな情報(早稲田大学 / 使用SNS:Twitter)

◎収入、福利厚生、会社の雰囲気、他社に劣らない点やその企業独自の取組み、どんな学生と働きたいか、持っておくと良い資格等あれば知りたい(上智大学 / 使用SNS:Twitter、Instagram)
◎オフィスの雰囲気が分かる写真(東京大学 / 使用SNS:Twitter, YouTube)
◎社員の自己紹介(東京大学 / 使用SNS:Twitter, YouTube)
◎「締め切り情報」や「選考のコツを先輩社員がアドバイス」といった選考情報(東京理科大学 / 使用SNS:特になし)
◎企業情報は自分で調べられるから、人事の方の考えや選考ポイント等属人的な情報が欲しい(北海道大学 / 使用SNS:Twitter, Instagram)
◎業務内容。疑似OBOG訪問みたいに、業務の様子が覗けたら勉強になるなあ…と思います。(東京理科大学 / 使用SNS:特になし)


SNSを通じて会社やオフィスの雰囲気が知りたい、という意見が多く寄せられました。
また、選考情報や社員紹介といった”採用ホームページに掲載される内容”をSNSで手軽に入手したい、という意見も特徴的です。

SNSは気軽に使用できる、かつ写真などを簡単に共有することができるツールです。そのため就活生は、SNS上ではフラットに企業情報を収集する傾向にあることが見受けられます。
会社の雰囲気が伝わるオフィスの写真や業務風景をSNSで発信することも、就活生の関心を惹くポイントとなります。

 

就活生に好印象を抱かれる企業アカウント、悪印象を抱かれる企業アカウントの特徴

『企業がどのように就活生へ向けてSNSを使用していたら好印象ですか?』
『悪印象を抱く企業のSNS使用例を率直に教えてください。』という設問に対する回答は下記の通りです。

◎好印象

◎質問を募集して答えてくれたり、あとは学生のリプライに反応していたりするとマメで良い会社だな、と思います。

◎媚びすぎず、しかし内容は詳しく記載されている。ポジティブな面だけでなく、ネガティブな面や、『こういった人はあまり向いていないかもしれない』ということを隠さず教えてくれたら好印象をもつ。

◎学生と自発的に関わらないSNS。

◎就活生のためにやってくれている!と感じるSNS運用です!具体的には、逆質問でよく来る質問を社員さんが返答していたり、選考対策のヒントをくれていると好印象です。

◎プレスリリースの要約とかグローバル・ビジョンのまとめとか、学生にはなかなか読み解くには難易度が高い情報を学生目線で噛み砕いて説明していると、就活的には好印象です!
  △好印象

◎他社を貶める情報を発信していたり、ほとんどアカウントを動かしていないと悪印象です。

◎絵文字の多用、抽象的な表現+ポジティブな面しか出さないと信用できない。

◎学生と対等な目線でなれなれしく話しかけてくるアカウント。Twitterの大喜利に参加する企業アカウント。

◎個人的には、あまり砕けすぎず、ある程度公式感があった方が印象がいいです。

◎社員さんが個々でやっているSNSは、ものによっては「SNSやらないといけないノルマとかあるのかな?」と思ってしまいます。

◎tiktokなどの踊っているような動画は、入社後自分もやらないといけないのかなと感じてしまい、かなり悪印象でした。

「企業公式アカウント」としての分別あるSNS運営を求める声が多く見受けられました。
就活生と適切な距離感を測りつつ、就活情報を発信することが求められます。

また、「就活生のための運用」を実施している企業が好印象を得ていることも特徴的です。
就活生が求める企業情報の他、学生の知識では理解しにくい情報の詳説も学生視点では有益かつ珍しいため、就活生の好感度を上げることに効果的です。

 

まとめ

この記事では、就活生のSNS利用最新動向および企業SNS運用に対する本音についてご紹介いたしました。
調査からは、下記の事項が明らかとなりました。


◆24卒就活生が就活の情報収集において最も使用していたSNSはTwitterとInstagram
◆動き出しが早い学生が最も使用しているのはTwitter
◆理系学生が最も使用しているのはTwitter
◆秋以降にInstagramを使用する学生が増加する
◆就活生はSNSの企業アカウントを通じて、会社の雰囲気を知りたい
◆就活生に好印象を抱かれる企業アカウントとなるためには適切な距離感が必要
◆学生にとって難易度が高い情報の解説は就活生に好印象を抱かれやすい

母集団形成や自社の認知度アップ、内定者に対する自社の情報を発信をするうえで大切なのは
学生が情報収集する時期や使う媒体をしっかり把握して情報発信をすることです。

ただやみくもに情報を発信しても、学生に見てもらえないだけではなく、
逆効果になってしまう可能性すらあります。

せっかく情報を伝えるのであれば、今回お届けした記事を参考に、
ターゲット学生に合わせて適切な情報を伝えていきましょう!

今回の記事が今後の採用に際して御役立てますと幸いです。


また、type就活では母集団形成および自社ターゲット層の採用をサポートしています。
お役立ちページでは学生の動向や他社の事例もご紹介していますのでこちらも併せてご覧くださいませ。

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