こんにちは!type就活事務局です。
新型感染症が流行し、採用活動が大きく変化している昨今、就職活動の早期化も相まって、インターンシップの重要性が高まっています。
早期で接点を持つことの出来るインターンシップは、内容によって学生の志望度を大きく左右することは言うまでもありません。
そのためインターンの構成や内容に悩まされている採用担当の方も多いのではないでしょうか。
そこでこの度type就活では、23卒学生を対象にインターンシップに関するインタビューを実施しました。
どのようなインターンシップが志望度上昇へ影響したのか、また、どのようなインターンシップに不満を感じたのかを本音ベースで回答していただきました。
回答結果を事例としてまとめ、解説しておりますので、今後のイベント設計のご参考になりますと幸いです。
23卒学生に回答していただいた事例から、『志望度上昇につながるインターンシップ』のポイントは主に3つのパターンに分けられることが明らかとなりました。
上記ポイントの詳細および事例の内容を解説していきます。
23卒学生に「志望度が上昇したインターン」の詳細を回答していただきました。
主にオンライン型、対面型でまとめています。
◎オンライン型・4daysインターンシップ ■志望度上昇につながった理由: 毎日異なる社員(中途、新卒、マネージャー、若手)と話せる座談会がお昼に用意されていて、 入社後のリアルを体感することが出来ました! ■参加人数:50人~60人 ■開催時間帯と日程:8月末、4日間 ■工夫されていたと感じたポイント&印象に残ったポイント: 参加学生が個々に興味のあるテーマに取り組むことができたので、自分の成長や入社後具体的に 取り組みたい分野を定めることが出来ました!(早稲田大学) |
この事例では、インターンシップ中に様々な立場の社員との接点を学生に持たせています。さらに、インターンシップ中のテーマを学生に選択させることで、学生が入社後のビジョンを深められるよう手助けしています。
このような工夫により、学生はインターンシップを通して「この会社でこのような分野に取り組みたい」と考えるようになります。加えて、自身がその会社で活躍する姿や達成したい目標も確立できるため、志望度が高まることがうかがえます。
続いて、「志望度が上昇したインターンシップ」として職業体験型インターンシップが多く挙げられました。開催日数順にまとめました。
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上記の事例は一日開催かつ5時間ほどのインターンシップであったのにもかかわらず、学生の志望度を上昇させていることが印象的です。短時間でありながらも、社員とのコミュニケーションが盛んかつ丁寧であったことが志望度上昇につながっています。
また、説明パートで学生にカメラOFFを許可していることもポイントです。学生の様子を見るためにカメラONのままをお願いする企業さんも多いかと存じますが、社員とのコミュニケーションが多い構成の場合、このような配慮を行なうことも学生側にとって好印象であると考えられます。
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こちらの事例でも、社員との関わりが学生の志望度に影響を与えていることがうかがえます。特に注目すべき点は、グループワークで社員が学生をアシストしている点です。
業務体験型インターンシップシップでは、社員はワーク中にグループにいるものの、最後のFBもしくは質問回答のみを担当することも多いです。社員がワーク中にアドバイスすることで、学生が実際に会社で働いている人の視点を知ることができ、入社後のイメージを多角的に深めることができます。
また、学生にとって「インターンシップならではの体験」となるため、自社の印象を高めることにつながります。
この他にも、人事があらかじめ学生がいる場所で「質問に何でも正直に答えてください」と通達することも効果的であることがうかがえます。自社のオープンな社風をアピールしたい場合はこの手法を取り入れることをおすすめいたします。
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上記の事例で特筆すべきは、学生の「期待されている」という感情が入社意欲及び志望度上昇につながっている点です。
意欲的に行動して多くのインターンシップに参加している学生の場合、他社のインターンにおける内容や感じた雰囲気の違い等から評価を行ない志望先を選定します。他社と差別化して学生の自社への志望度を上げたい場合、先述した「自社のインターンシップならではの体験」を提供するだけでなく、学生側の感情をかき立てる必要があることがうかがえます。
続いて、対面開催型の「志望度が上昇したインターンシップ」についてご紹介します。
実施されていた感染症対策についても回答していただきました。
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こちらの対面型インターンシップ事例では、対面型ならではの業務体験を実施したことが学生の志望度上昇につながっています。
さらに学習を通じて深めた知識を実践させることで特別な体験価値を学生に提供しています。
ひとつ前の事例と同様に、他社のインターンシップでは体験できない内容を提供し、学生の志望度を上昇させています。
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上記の事例ではこれまでの事例とは異なり、オフィスを実際に訪れたことが志望度に影響しています。
このように、インターンシップにおいて志望度上昇につながった要素として、業務内容への理解だけでなく社員とのコミュニケーションや特別感も多く挙げられました。業務内容と社内の雰囲気の双方を体感することで、学生は入社後に働くイメージを深めることができるため、志望度上昇へとつながると考えられます。
「不満を感じたインターンシップ」に関しては、23卒学生から事例を3つ集めました。
参加する学生と企画する企業間の「インターンシップに対する認識の齟齬」が不満の原因となっていることが明らかとなりました。
1つ目の事例は下記の通りです。
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この事例では、1dayインターンシップという名称であったのにもかかわらず、実際の内容がほぼ会社説明会であったことが学生の不満を引き起こしています。
大手就活サイト・リクナビにおいて、インターンシップの意味は「社会に出る前に仕事の場を体験してみること」であると明言されています(※1)。
企業側が自社のことを理解してほしいと考え、説明パートが多い構成にしてしまうことも理解できます。しかし、学生は企業の業務や雰囲気を体感したい、自身と合致しているかどうかを確認したいと考えてインターンシップに参加しています。そのため学生の参加意図を鑑みずインターンシップを開催してしまうと不満につながり、志望度を低下させる要因になりかねません。
※1 参照:リクナビ就活準備ガイド『インターンシップとは?参加のメリット、探し方を紹介』
上記内容を踏まえたうで、2つ目の事例をご紹介します。
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こちらの事例でも、インターンシップという名称から「業務を体験する場」だと想定して参加したものの、実際の内容が「インターンシップ」でなくても得られるものだったことが不満へとつながっていることが見受けられます。拘束時間に対して相応の情報を得られず、入社後のイメージを深めることもできないため学生の不満へつながります。
また、下記のような場合もあります。
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この事例では、使用媒体の不便さが不満の原因となっています。内容に不満が無くても使用媒体が学生の理解を妨げる場合があるため、事前のリサーチが重要となります。
志望度上昇につながった / 不満を感じたインターンシップの事例集を紹介いたしました。
以前の記事『【24卒採用】24卒学生が“今”最も重視しているポイントとは?「長く働く」視点を持つ学生が増加!』では「24卒学生の就活軸の動向と新たな傾向」として、
①就業後に数十年働くことを見据えて、業務内容を重視して企業を選択する学生が多い
②長く働くためには「働きやすい環境」が必須であるため、ワークライフバランス的観点を重要視している学生が多い
といった傾向を提示しましたが、今回のインタビュー結果においても同様の傾向が見受けられました。
そのため上記視点を取り入れることが、今後のインターン設計において更に重要になると予想されます。
また、学生が不満を感じたインターンシップの特徴として、使用媒体の不便さや「インターンシップ」に対する企業・学生間の認識の齟齬が挙げられました。
学生の不満を引き起こし、志望度低下を招く事態を防ぐためにも、学生の参加意図を鑑みたうえでインターンシップを開催することが重要です。
今回の記事が今後の採用イベント開催に際して、開催形式やイベント内容の設計のご参考になれば幸いです。
また、type就活ではインターンシップ及び選考の母集団形成をサポートしています。
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