こんにちは。
type就活事務局です。
先日type就活では、「type就活フェア OB・OG訪問」と題し、オンライン合説型のOB・OG訪問イベントを開催いたしました!
ビジネス編、テクノロジー編併せて約3400名の学生に参加いただき、昨年を大きく上回りました。この結果からも、この時期にOBやOGに会いたいと考えている学生が非常に多いことが分かります。
学生側がOB・OG訪問を望んでいることはイメージしやすいかと思いますが、その一方で企業の皆様はOB・OG訪問に対してどんな印象をお持ちでしょうか?
選考において活用する必要性を感じない、時間がかかる、そもそもオンラインになりどのように受け入れるか決めきれない、などさまざまかと思います。
OB・OG訪問は「優秀かつ自社に興味を持った学生」と接点を持つことのできる貴重な機会です
!
今回の記事では
・OB・OG訪問の意味
・OB・OG訪問を実施する企業側のメリット
についてご説明いたします!
今後の採用フローをお考えの企業様の参考になりますと幸いです。
type就活では、OB・OG訪問を実施するメリットを以下のように考えています。
①選考前に、学生の「企業理解」を深める事ができる
②「熱意」と「行動量」に優れた学生と接点が持てる
詳しくお伝えいたします。
学生は「業界研究・企業研究」をする上で、より正確な情報から企業選びの軸を決めたい!という考えもあり、実際に働いている社員から直接話を聞き、仕事内容や社員の雰囲気を得ようとしています。
つまり企業側は、OB・OG訪問を実施することで、学生に会社の魅力をより深く伝えることができ、「自社の理解度が高い母集団の形成」に繋がります。
ここで学生がOB・OG訪問をする目的を、具体的にお伝えいたします。
①「自己分析」の精度向上
就活生の多くは自己分析で一度壁にぶつかります。
そのため、OB・OG訪問などで自分と似た属性の人から話を聞き、自己分析の参考にする学生が多くなっています。
②「業界研究、企業研究」の精度向上
就活市場も21卒以前(新型コロナウイルス蔓延前)のような売り手市場とは言えなくなりつつあり、学生は、業界や企業のことを深く知り、ほかの学生との差別化を図る事が重要となりました。
そのため、OB・OG訪問は、企業HPや説明会以外でも業務への理解を深め、学生が自ら「やりたい事」を語れるレベルまで企業を理解するための、最高のツールとなります。
③OB・OG訪問をすることで内定に近づきたい
OB・OG訪問が選考に有利に働くと考えている学生も多く存在しています。
情報収集を積極的に行っている学生は、先輩の就活体験談などから選考フローのリアルな内容や、特別待遇などの情報を得ていると考えておいた方がよいでしょう。
このような学生は、①や②といった情報収集そのものという目的に加えて、OB・OG訪問自体を自己アピールの場として活用しています。
そもそも学生は、OB・OG訪問について
・企業により申し込み方が違う
・実施しているかどうかもわからない
・OB・OG訪問の評価が人事に伝わっていそうで怖い
というような理由から、「ハードルが高いもの」、という認識をしています。
つまり、OB・OG訪問を行う学生は、このようなハードルを越えてくる学生であり、
・どう活用するかを考える、思考力
・実際に行う、熱意と行動力
が備わっており、「何より志望度が高い学生」と考えることが出来ます。
▼OB・OG訪問を利用した学生の声
「企業のイメージ、仕事内容について社会人目線で教えてもらい、参考になった。新たな視点が得られるのはもちろん、ESや面接に役立つ仕事の表現方法?比喩方法が知れた事がよかったと思います。(早慶上理・女性)」
「就活生時代、大手志向だったがベンチャーに行った人の話やその逆、もしくはベンチャーと大手両方経験している方の話を聞くことができました。そのおかげで、視野が広がりました。(MARCH・男性)」
「僕の場合、志望動機を、確かなものにするために行っていました。事業理解にしても、文化理解にしても、結局一次情報を基に判断しないとわからないと考えていたため、数十名の方にOB・OG訪問を行いました。(関関同立・男性)」
学生のOB・OG訪問に対するイメージはご理解いただけたかと思います。
ここからは、企業側がOB・OG訪問を受け付けることで得られるメリットについて、詳しくご説明いたします。
学生はOB・OG訪問を行うことにより、実際の現場社員が、「どのような想い」で「どのような仕事」を行っているのか、深く理解することができます。
もちろん、ホームページや採用サイトにおいて、自社の企業説明を行っていらっしゃる企業様が多いと思いますが、WEB上で自社の魅力や実際の業務について、深い理解を促すことが難しいというのが現状です。
Adeccoグループの調査によると、「新卒3年以内の退職理由」のうち、実に40%弱の人が「業務内容とのミスマッチ」を挙げています。
採用した学生が、「自身の希望と業務内容のミスマッチ」を理由に、3年で辞めてしまっては、会社にとっても損失になってしまいます。
先述の通り、OB・OG訪問を行う学生は、ある程度のハードルを越えてくる分、「熱意」や「行動力」持っている、優秀な学生であり、自社のことを知ろうとしています。
つまり、彼らがOB・OG訪問を行う目的を把握し、応えることが自社への志望度を効果的に高める手段であり、「熱意や行動力を持ち、自社への志望度の高い学生」の効果的な母集団形成へと繋がっていきます。
よって、OB・OG訪問を通じて形成された母集団は、「自社の仕事内容やカルチャーについての理解が深く、志望度が高い学生」であり、採用に繋がりやすいのです。
ここまで、OB・OG訪問を受け入れるメリットについてご説明いたしましたが、
最後に重要になるのは「OB・OG訪問は人事が一括で管理する必要がある」ということです。
企業の中にはOB・OG訪問の受け入れを各社員に任せており、人事側で学生の把握をできていない方もいらっしゃるかもしれません。
ではなぜ、人事で一括管理をする必要があるのでしょうか?
OB・OG訪問を受けている社員から、実際に会った学生の評価を聞くことで「自社への志望度が高い」「熱意がある」という以外に、「現場目線でどのように優秀か」という点も確認することができます。
現場目線で優秀、という評価のある学生は選考を進める際に面接官に伝えるポイントになり、選考通過率も上がるでしょう。
近年OB・OG訪問で起こった学生とのトラブルが世間の話題に上がることがあります。
SNSが普及し、学生からも社員に気軽に連絡を取れてしまうため、トラブルが起こることもあるでしょう。そのため、OB・OG訪問を「会社として行う」という意思表示をすることが、現場社員に起こるリスクを避け、効果の最大化に繋がります。
OB・OG訪問は、学生にとっても採用担当者側にとっても、十分に活用可能であり、メリットも大きいことがご理解いただけたと思います!
採用市場も、オフラインからオンラインへと環境は変わってきており、学生とも比較的簡単に接点を持つことができるようになりました。これまで同様、OB・OG訪問は工数がかかるから必要がないと決めてしまうのは、早すぎるかもしれません。
少しでも多く、学生と接点を持ち自社に興味を持ってもらうためにもOB・OG訪問の基本情報を知ったうえで自社の採用フローに落とし込むメリットについて、ご検討してみてはいかがでしょうか。
次回の記事では、実際にOB・OG訪問を行う上で、学生が使用しているツールや、実際の学生体験談を交えて、より具体的に受け入れるイメージを深める情報をお伝えいたします!