こんにちは。
type就活事務局です。
今回は、新卒でエンジニア採用をしたい企業様向けに、プログラミングスキルを持つ学生の母集団形成についてお伝えいたします。
IT人材の需要が高まっている昨今、新卒採用でも学生に経験者を求める企業様も少なくないでしょう。レバテックルーキーが発表した調査によると、新卒採用時にプログラミング経験有りの学生を採用している企業は67.3%という結果となりました。
(出展元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000380.000010591.html)
しかし、実際にスキルを持った学生を採用するとしても、
・プログラミングスキルを持った学生を集められない
・採用段階でプログラミングスキルを可視化しづらい
といった悩みを抱えている企業様も多くいらっしゃいます。
そのような企業の課題を解決するため、プログラミングスキルを可視化する就活サービス「paiza」様にご協力いただき、プログラミングスキルのある学生のみが参加いただける、少人数制の人事・現役エンジニアとのオンライン座談会、【IT業界セミナー】を開催いたしました。
この記事では、何故「paiza」を使うことにしたのか、プログラミングスキルを可視化することのメリット、セミナー参加属性、を中心にエンジニア採用のポイントとしてお伝えいたします。
母集団形成にお困りの、人事担当者様の参考になりますと幸いです。
2021年6月に開催した、プログラミングスキル・開発経験のある学生だけを集めた、IT業界研究セミナーです。
6社の企業様にご参加いただいた、座談会形式のイベントとなっております。
学生にはエントリーの際に、自分の開発経験やプロダクトの自己PRなどを入力してもらい、エントリー後にtype就活が指定したプログラミングテストを受験。その結果をもとに選考を行いました。
paizaとは国内最大級のITエンジニア向け転職・就職・学習プラットフォームです。
ITエンジニア業界を志望している、IT素養の高い学生が登録しています。
paizaが用意したプログラミングテストを解いた会員のITスキルレベルは6段階のランクにより可視化され、客観的データを元に企業・学生双方が効率よく出会えるというサービスです。
paizaではプログラミングスキルを図の6つに分けてチェックしています。
問題には制限時間が設けられており、ランクアップへのチャレンジは各問題1問のみ可能。プログラミング言語はJava、PHP、Ruby、Python2、Python3、Perl、C、C++、C#、JavaScript、Objective-C、Scala、Go、Swift、Kotlinに対応しています。
※一部の問題では選択できる言語が限られます。
各問題につき10個のテストケースに入力し、負荷試験を実施。その際の実行速度を測定します。それだけではなく、回答速度の観点からもスコアリングを行います。
【paizaランクを取得している学生の技術レベル】
Sランク:検索エンジン、データ解析など、パフォーマンスが要求される開発への取り組みが期待できるレベル。
Aランク:大規模な業務システム、Webアプリケーションの設計・開発が可能なレベル。
Bランク:業務システム、Webアプリケーションの運用保守・開発が可能なレベル。
このように、学生のスキルレベルを可視化することで、スクリーニング条件の設定や選考通過レベルの擦り合わせを容易に行うことが出来るようになります。
では、実際に学生がどのくらい集まったのでしょうか。以下にてご説明いたします。
エントリー数 360人
受験者数 192人
合格者数 85人
ここでの受験者数は、実際にtype就活から送られた「paiza」のプログラミングテストを実際に受験した学生の人数です。Bランク以上を取る学生は、35%程度(会員数48,000人)とのことですが、今回のテストでは、受験者の56%がBランク以上という結果でした。
また、エントリーからの受験割合は53.3%と、約半数の学生がプログラミングテストを受験しております。
今回スクリーニング条件は
・「スキルランクB以上」
・「開発経験についてのヒアリング」
この2軸としました。
優秀な地方学生が多数参加
オンラインイベントということもあり、地方国公立大学からの参加が目立ちます。プログラミングテスト自体はオンラインでも受験可能となっているため、地方学生のスクリーニングとしても非常に有用な手段といえます。
また大学院生の割合が75%と非常に高い結果となりました。
全参加者のうち7割程度が情報系の学生という結果となりました。
エントリー時に回収した、学生の開発経験について以下にてまとめました。
大学院生の参加が多いこともあり、半数以上の学生が授業や研究でのプログラミング経験があると回答しています。中には自作のプロダクトを公開している学生もおり、自主的に開発を行っている学生の取り込みにも成功しています。
またスキルレベルの判断の際に「実際に作った成果物を確認したい」という方もいるでしょう。その場合はプログラミングテストだけではなく、「具体的な開発経験」「ポートフォリオ」を同時に確認することで、よりリアルなスクリーニングに繋がるでしょう。
※有効回答数:61/単一回答/typeターゲット校(早慶旧帝大クラス)
プログラミングスキルを必要とするイベントのためIT業界を志望する学生の割合が多くなりましたが、コンサル業界を志望する学生もいることから、多様なスキルをもって働くことを軸に就活を進めている様子がうかがえます。
※有効回答数:61/複数回答可/typeターゲット校(早慶旧帝大クラス)
安定志向の学生が大多数を占める
どの大学層に関わらず、「大手企業」を企業選びのポイントにしている学生の割合が非常に高い結果となりました。次いで「仕事内容」が70.5%、そして「待遇・評価制度」が41%となっております。
仕事内容や待遇を重視している学生が多いことから、企業研究が進んだ秋以降はHPなどには載っていないような制度や待遇、またより安定して働ける環境があることをしっかりと打ち出していくことが重要になっていくでしょう。
いかがでしたでしょうか?
今回のイベントのようにスキルチェックツールを使うことによって、
・ スキルの可視化ができ、現場エンジニアと採用担当との間で共通認識を持って集客が可能
・ 書類選考だけでは見落としがちな隠れたターゲットを出会うことが出来る
そして、スキルチェックを挟んだイベントでは、
・事前スクリーニングされた母集団に出会うことが可能となり
・スキルレベルの共有によって現場エンジニアにも効率よく選考をおこなっていただくことが可能となります。
エンジニア採用のボトルネックがどこにあるかによって施策は変わりますが、
・エンジニア出身ではなく、スクリーニング、選考基準が曖昧
・母集団形成に不安がある
・効率よくターゲットにリーチしたい
といったようなお悩みをお抱えの方は、是非ご相談ください。
今回の記事が、参考になりますと幸いです。