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【アンケート結果】23卒コンサル志望学生を採用するための最新情報!イベント参加学生の動向を徹底解説

作成者: type就活イベント事務局|Dec 16, 2021 3:00:00 AM

こんにちは。type就活事務局です。

 2021年も残りわずかとなりました。多くの23卒就活生が就職活動に取り組み始めており、1年で最も就職活動を行う学生人口が多くなっております。

今回の記事では、今年10月に開催いたしましたイベント「type就活フェア コンサル研究」のアンケート結果を詳しく紐解き、コンサルティング業界を志望する学生のインターン参加率や、就活軸、今後の動き方について詳しくご説明してまいります。

昨年度と比較をしておりますので、参考になりますと幸いです。

 

type就活主催『コンサル研究』とは?

 コンサルティング業界志望の学生を集めた座談会形式のイベントです。
10社程度の企業様にご出展いただき、企業PR、座談会、懇親会の3部構成になっています。
コンサルティング業界に興味をお持ちの学生を中心に集客し、東大・京大・早慶旧帝大など様々な学生にご参加いただきました。

 

参加者の属性について

参加者数 220人 ※抽選制
総アンケート回答数は 138名
※今回の考察内容は、「type就活フェア コンサル研究」に参加した学生の傾向となっております

 

男女の比率

イベントはそれぞれ、今年の10月(23卒対象)と昨年の11月(22卒対象)に開催しました。

両卒年共に参加総数は、200名強となり、男女比についても大きな差は見られませんでした。
2年連続で男性の方が参加者が多く、コンサル業界の男性人気を表しています。

 

文理の比率

 イベント参加者の文理比率を比較しました。

 


昨年と比較し、文理比率に大きな変化はありませんでした。
学生の文理比率を考えると、比較的理系学生の認知も得られているとも言えます。

理系学生は、研究で多忙、且つ院進学や研究室推薦といった選択肢もあるため、
就職活動自体にかける行動量は文系学生と比較すると少なくなっています。

よって、大手、有名企業であっても、能動的にアプローチをしていく必要があります。
昨今の理系学生人気を考えると、「より多く」「より様々に」理系学生との接点を持たないと、理系学生からの認知や興味を得ることは難しいでしょう。

 

院生・学部比率

院生比率、学部をまとめたものが以下図となります。

若干ではありますが、23卒の方が院生の比率が上がっています。
学部に関しては昨年度とあまり変化はなく、「経営/経済/商」学部の学生の参加が大半を占めています。

 

参加者のイベント参加動機

本イベントに参加したきっかけは以下の通りです。

 

他業界志望者からコンサル業界志望者への流入?

特筆すべきは「業界研究」を目的に参加した学生が昨年と比較し増加している点です。

例年10月の時点では、夏インターン経由で、既にコンサル企業からの内定をもらっている学生も少なくはありません。
しかし23卒の学生は、10月時点においてもなお、視野を広く就活を進めているのが見て取れます。

実際に、11月に入ってから、「今まではITや金融を見ていたけれど、コンサル業界に興味が湧いた」という相談を受けるケースも散見されます。
例年のコンサル業界採用動向のような「早期に動く優秀層で採用枠が充足する」というケースは少なくなり、比較的長く網を張っておく必要があるでしょう。

また、大きく数字が増加しているのが、筑波大学・神戸大学・千葉大学などを対象とした「上位国公立クラス」の学生です。その他の学生と比較してもこの時期に業界研究を目的としている学生比率が15%近く高くなっています。地方大学の動き出しが、他大学と比べてもまだまだ遅いことが考えられます。

 

社員に会えることを目的とした学生も増加

イベントには現場で働くコンサルタントの方にも多くご参加いただきました。

学生はオンラインによって、社員との接点を持つ事が出来ておらず、普段会うことのできない「社員のリアル」に興味を持っています。
 
特にコンサル業界は、
「社員同士のつながりの希薄さ」
「コミュニケーションへの不安」
など、現場で実際に働く方の話を聞く、雰囲気を感じ取ることでしか解消出来ない疑問も多く、
座談会のような双方向にコミュニケーションを取れるイベントが非常に効果的です。

 

コンサル志望者の企業選びのポイントについて

 

待遇・評価制度を求める学生が増加

早慶、旧帝大などの学生は企業選びの軸として「待遇・評価制度」の項目が昨年と比較し11.2%増加しています。
入社後の「実際の働く環境」を重視している学生が増加している事がわかります。

社会的な不安が高まる中、「働く環境」「成果に対する評価、待遇」というような、自身がどのようなキャリアを歩むことができるのか、という点の重要度が増しています。

よって、「社内の環境」「評価制度」「キャリアプラン」などを具体化し、よりイメージさせることで他社との差別化や自社への惹きつけが可能になると考えられます。

 

外資人気が減少傾向

 
全体の数字を見ると、「外資系企業」の数値が昨年と比べ全体で約11%減少しています。
外資系企業は「Up or Out」というような厳しいイメージがマイナスに働くことが多いですが、加えて「海外で働けること」のポイントも約4%ほど減少していることからもわかるように、「新型コロナウイルスの影響で海外で働くというイメージが持ちにくくなったこと」も起因していると考えられます。

外資系企業のマイナスイメージを持つ学生に対しては、「安定性」「評価制度」「待遇面」を推していくことが効果的でしょう。

 

座談会参加前と参加後の志望度調査

各企業様への志望度について、参加前と参加後で志望度がどの程度変わったのかを調査いたしました。
※具体的な企業名については控えさせていただきます。

参加各社の志望度推移は以下の通りです。

全社共通して、イベントの参加前後で志望度が上昇しています。

コンサル業界は人気業界であるものの、具体的な商品がないため、働くイメージが湧きにくいこともまた事実です。
そのため、詳細な説明と現場社員との交流が志望度に大きく影響すると考えられます。
接点を持った学生に対して、満足度をどのくらい高められるか、を意識するべきでしょう。

 

インターンの参加について

こちらはイベントに参加した学生に「インターンに参加したことがあるかどうか」という項目です。

23卒では全体を通して、1度もインターンに参加したことがない学生が約7%ほど増えていました。中でもMARCH/関関同立クラスの学生は22卒と比較して27%も増加しています。例年に比べ、この層の学生の動き出しが非常に遅くなっています。

 

インターン参加の期間

インターンに参加したと答えた学生に対し、インターンの参加期間を聞いた項目です。

昨年と比較し、「1dayインターンシップ」への参加割合が非常に増えています。その中でも、上位国公立クラスでは1か月以上の長期インターンシップへの参加人数が0人となっています。1dayインターンシップへの参加率が23%近く増えていることから、短期間でより多くの企業のインターンに参加していることが見て取れます。

 

まとめ

全体の傾向として、今後の就活生の動きは二極化していくと考えられます。

優秀な学生の多くは、1dayインターンシップを含め、複数のインターンに参加しています。
また、長期インターンに落ちてしまった学生が1dayインターンシップに流れていることも予想されます。

行動数自体が増えているため、全体のエントリー数は増えていますが、蓋を開けてみると優秀な学生の1人当たりのエントリー数が増えているだけ、ということもあり、優秀層は他の企業とバッティングしてしまう可能性があります。

特に今後はコロナの状況が落ち着いていき、企業の採用人数が増えていく場合、売り手市場に移行していきます。
優秀な学生に対してどのタイミングでどのようにリーチしていくか、惹きつけるかがポイントになりますので、しっかり設計していきましょう。

今後、他イベントの傾向なども解説してまいります。 また、今回の記事を読んで「上位校を対象として新しく母集団を形成したい」「追加で施策を考えたい」などございましたら、ぜひお気軽にご相談くださいませ。

今回の記事が参考になりますと幸いです。