こんにちは。
type就活事務局です。
本日は、前回に引き続き今年5月に開催したインターンシップ・ラボ×テクノロジーの学生アンケートデータから、【23卒理系学生の母集団形成】に活用できる情報をお届けします!
今回の記事では、
・23卒理系学生の秋以降の動き方
・22卒学生との動き方の変化
・秋以降のインターン/本選考に向けた母集団形成について
を、学生アンケートの結果から考察していきます。
ぜひ母集団形成の参考にしてみてください。
主にIT、コンサル、メーカーなど、テクノロジー分野に強みを持つ企業が参加する合同企業説明会です。
上位校の理系学生を中心とし、テクノロジーに興味のある学生が数多く参加しています。
今回のアンケートでは22卒と23卒の結果を比較しております。
◆参加学生数と比率
22卒で1,078名、23卒では1,807名と大幅に増加しております。
オンライン2年目となり、ある程度オンラインイベントが浸透したこと、忙しい授業や研究の合間に参加出来ることから、「早期に動き出す理系学生」は増加したと言えそうです。
そもそもB3、M1の学生は大学院入試や研究の関係で比較的早く動き出す傾向にあります。
情報収集の中心は研究室、ということが理系学生の通説、ですがオンライン化に伴い情報収集の難易度が下がり多様化したことで、就活やインターンそもそもの考え方、捉え方に変化が出てきたとも考えられます。
院生の参加人数が増加している点からも、就活やインターンに対する情報収集の意識に変化が出ていると考えることが出来るでしょう。
コロナ禍における不安という外部要因、先述の情報収集手段の多様化、この2つが理系学生の就活に変化をもたらしています。
また、東京大学や東京工業大学、東北大学等の難関国公立、いわゆるハイクラス層の学生が増加しています。
22卒と同時期にも関わらず参加人数が多くなっていることから、ハイクラス層が早期に動き出していることがわかります。
参加学生の「企業選びの軸」を調査した結果が上の表です。
やはり昨年と変わらず、安定志向のトレンドは変わりません。
「大手企業」人気が上昇を見せる一方で、「海外志向」や、「外資系企業」といった安定というイメージからは少し離れた項目は大きく減少しています。
またそれ以外のすべての項目で減少していることから、「大手企業」であること、しか企業選びの軸になっていないとも考えられます。
表を見て最も目を引くのは、メーカー志望者の増加です。これは研究室推薦や研究内容との親和性から、理系学生の認知度が高いためと考えられます。
22卒で理系院に所属しながら、院推薦を選択しなかった学生にインタビューした結果、「理系院生は、良くも悪くも近視眼的で、視野が狭い。優秀でも、教授が話す事を盲信する学生も多い。」と話してくれました。
そのため、大学と結びつきを持つようなメーカーの理系採用には追い風が吹いていると考えられます。
コンサルや商社といったような、理系学生のイメージがあまりない業界の場合、理系学生へのアプローチを更に強化していく必要があると言えます。
理系学生は学部生と院生で研究室への依存度が違いますが、総じて就活に充てる時間は短いと考えられます。
ですから、説明会などに参加しやすいように日程の幅を広げる、時間を通常より短めに設定する、オンライン開催にするでなど、なるべく網を広く張るようにするとよいでしょう。
また、大手安定志向への偏り、からわかるように、ある程度名前が知れている、ことが前提になっています。ですので、自社を知らない学生への認知度を高めるために、積極的に理系学生が集まるイベントに出ていくことも効果的と言えます。
今回行った理系院生学生へのインタビューから「優秀であっても視野が狭くなりがち」という可能性も考慮し、施策を考えていきましょう。
学生が企業に求める条件は様々ですが、基本的には「安定志向」です。
学生が求めるもの、を把握した上で、自社がアピールできるメリットを提供しましょう。
企業が伝えたいことと、学生が知りたいこと、は必ずしも一致しません。理系学生が引く手数多ということは学生自身も知っています。だからこそ、学生が求めるものに合わせて自社の強みをアピールしていきましょう。
今回は早期に動き出す理系学生にフォーカスを当てました。
全体的に就活は早期化の流れであり、理系学生も早期化しております。しかし、情報収集の難易度が下がることによって、理系学生との接点を持てる場所は増えていると言えます。
23卒の本選考に向けて理系学生を狙う場合、12月から2月にかけてインターンシップなどを開催することで、まだまだ接点を持つことが十分可能です。
これからの本選考シーズンに向けて、しっかりと動いていきましょう。